40年以上前に CR-39 とポリカーボネートが誕生して以来、飛躍的な進歩を見せなかったプラスチックレンズ素材。
その中で右の「レンズ強度テスト」で実証されているように、ポリカーボネートを超える耐衝撃性、軽量さ、耐久性をもち、CR-39 と同レベルの光学クオリティを発揮する素材として登場したのが " NXT " です。
NXTは米陸軍による超軽量プロテクター開発プロジェクトから生まれた素材で、銃弾などの強い衝撃にもクラックが入らず、しかも歪みのない正確な視界を実現するという厳しい基準をクリアした次世代マテリアルなのです。


AH-64アパッチの ウインドウにも適用

2ポイントフレームにも対応

マグナムの銃弾も 貫通しない強度を発揮



強靭さ、耐クラック性、軽量性、歪みのない光学特性を誇るNXT。こうした特性により傷が付きにくい上、同時に優れた耐薬品性を発揮します。
マニュキュア落とし等に配合されているアセトン、消毒液として一般的なアルコールなど、身近に存在する薬品に対しても「アセトンアルコールテスト」で実証されているように優れた耐破損性を見せます。
このICRX NXTレンズは、現在ではインテルカスト・ヨーロッパ社のみが独占製造権を有し、日本では(株)アイ・シー・ジャパンが販売総代理店となっています。




調光レンズは紫外線の強さによってカラーの濃度を変化させますが、 ICRX NXT 調光レンズは改良を重ねることにより非常に速い カラー濃度の変化を実現しました。

(1)可視光線透過率が75%の状態から紫外線の照射を開始します。
(2)開始直後から濃く変化し始め、1分で最も濃くなり、可視光線透過率18%の状態が続きます。
(3)15分経過したところで紫外線の照射をストップします。
(4)ストップ後1分経過したところで可視光線透過率は48%まで戻り、5分経過で66%、15分後には70%に戻ります。

※ 上記グラフは気温22℃の場合です。湿度条件が異なる時は、透過率や調光速度が異なる場合があります。
※ 調光レンズは、SPORTI NXTV DayNite以外のモデルも、可視光線透過率は異なりますが上記グラフと同様の非常に速いカラー濃度変化を実現しています。




サングラスレンズを製造する場合、カラー染料や調光のための添加剤をレンズ表面に塗布する方法が一般的ですが、ICRX NXTレンズはそれとは異なる方法を採用しています。
これは特許申請中の技術によって、カラー染料や調光剤を一体製法でレンズ表面の0.9mm厚に練り込みするというもので、色むらや色抜けのない極めて高いクオリティのレンズを実現します。
またUVを99.99%以上カットしますが、UV吸収剤がレンズ素材に練り込まれているため半永久的にUVカット機能が持続。さらに度を付ける場合は内側の透明な部分のみを研磨するため、サングラス機能が損なわれることはありません。

表面コーティングによって着色しているカラーレンズの場合とは異なり、練り込みのため表面に多少の傷が付いた場合でも色むらや色抜けを起こしません。 ※調光レンズの場合は、練り込みであっても調光剤の特性に基づく経年変化によって色が変わらなくなります。(使用状況に応じて期間は異なります)。ただしその場合もUVカット機能は損なわれません。





CRXレンズ・オーダーシートに記入されたデータは最先端のレンズ加工技術"FreeFormテクノロジー"により正確無比に仕上げられ、 お客様がお望みの視界を実現します。


FreeFormテクノロジーは、お客様の顔の形とフレームの特性をデータに取り入れて加工する超精密仕上げです。
0.2mmごとに0.01ジオプトリ単位で計算された2点間を結ぶ線上を加工。
その結果、FreeFormテクノロジーで仕上げられたレンズはお客様にご満足いただける最適な度数に加工されるのです。


従来の外側表面加工(図1)とは異なり、FreeFormテクノロジー(図2)はレンズの内側を線状に加工します。
これにより、特に中間と手元の視野を広げることに成功。さらに斜め軸の乱視による横方向の歪みも矯正されます。
その結果、お客様はどの方向でも良い視力が得られるのです。


FreeFormテクノロジーで加工されたレンズは、外側が球面であるのに対し、内側が非球面で仕上げられます。
そのためレンズはより薄型となり、見た目にも美しいメガネに仕上がります